パフォーマンス

このシステムが対象と考えているのは、 簡単なカウンターテストや学生実験レベルのデータ収集に適した 小規模なシステムです。 フロントエンドとホストが分離された 本格的システムと比較するのは無意味ですし、 そのようなシステムを構築するには、 CC/7x00 は DMA を持っていない (更には CC/7700 の場合 ACB バスが異常な仕様である) という点で、適していません。

とは言え、 使う以上は性能も気になるでしょうから、 簡単なテストを行ってみました。 データ収集性能はハードウェアによって多少異なるので、 以下の表に測定結果をまとめます。 テスト方法の詳細に興味の有る方はこちらを参照してください。

割り込みオーバーヘッドシングルアクションブロック転送/word
CC/7700-PCI 10.2 μsec 6.4 μsec 4.9 μsec
CC/7700-ISA 16.6 μsec 9.5 μsec 6.8 μsec
CC/7000 14.2 μsec 8.3 μsec 4.5 μsec

面白い事に、 ブロック転送 (つまり一回の I/O アクセス) に関しては CC/7000 が 最も速いようです。 昔ながらのハードロジックの方が、 25 MHz 程度の FPGA によるものより効率が良いというのは、 至極尤もな結論かも知れません。 CC/7000 のシングルアクションが遅くなっているのは、 I/O ポートの構成上、NAF が一回でセットできない (NA と F が異なる I/O ポートに割り当てられている) 影響だと思われます。 従って 24-bit 読み出しならば PCI が有利なのは明らかなのですが、 需要があまり無いので…。

ところで、 東陽テクニカのマニュアルによると CC/7700 のブロック転送は 3 μsecぐらいになるはずでは? と思うかも知れませんが…、 理由は私に訊かれてもわかりません。

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